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【経理初心者向け】もう迷わない!『売掛金』と『買掛金』の違いとは?

  • 基礎知識

2020年02月19日

売掛金と買掛金の違い

経理の業務を進めるうえで『売掛金(うりかけきん)』と『買掛金(かいかけきん)』を聞かない日はないといっても過言ではありません。

 

経理担当はもちろん、ほかの部署だったとしてもビジネスパーソンとして知っておいて損はないワードです。

 

この記事でそれぞれの意味や特徴、違いについて明確に理解しておくといざというときに役に立つかもしれません。

 

今回は経理初心者向けに売掛金と買掛金の違いについて解説します。

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売掛金とは顧客から支払われていない分の代金のこと

売掛金とは「モノやサービスを提供した相手から支払われていない代金のこと」を指します。

ただ、売掛金という言葉自体を個人的に使う人はめったにおらず、企業間の取引で用いられることが多いです。

取引先との間で生じた取引上の債権の総称を売掛債権と呼びます。

売掛金の特徴は後日支払いであること

売掛金の特徴は「商品やサービスの提供はその場、支払いは後日」という点です。

たとえば、ドラマやアニメの居酒屋のシーンで「ツケといてくれ」という言葉を耳にしますが、この「ツケ」は、お店にとって売掛金扱いです。

居酒屋からサービスを提供してはいるものの、支払いは後日になっているためです。

売掛金・未収金・売掛手形との違い

上述した売掛債権には、売掛金のほかに未収金や売掛手形も含まれます。

未収金とは「主軸となる営業活動ではない特別な取引で生じた債権」です。

主に、固定資産の売却や有価証券の売却などが当てはまります。

売掛金の主軸は営業取引であるため、主軸がどこにあるかによって帳簿の勘定項目が異なるのです。

売掛手形とは「法律上定められた営業取引における未回収代金」です。

売掛金とは法的拘束力の有無の点で異なります。

営業取引を行う相手方に不安がある場合は売掛手形を発行したほうがよいでしょう。

売掛金のメリットは帳簿付けが少なくなる点

売掛金で計上する最大のメリットは「都度払いの帳簿付けが少なくなる点」です。

一般的な買い物であれば都度払いでよいかもしれませんが、企業同士で行われる営業取引の金額は大きいため、その都度大金を持って会社に向かうのは取引先にも迷惑でしょう。

その点、売掛金であえば月1回まとめて支払うだけで済みます。

売掛金のデメリットは信憑性の低下や貸し倒れのリスク

売掛金は売掛手形と異なり、企業間の信頼で成り立つ約束です。

そのため支払いに関する拘束力は弱く、以下のようなデメリットがあります。

売掛金が多いと信憑性を失う要因になる

売掛金はまだ支払われていない代金であるため、まだ売上になっていません。

そのため売掛金が多すぎると、「売上が少ない」とみなされ融資を受ける際の審査が通りにくくなります。

貸し倒れの危険がある

貸し倒れとは、売掛金として計上していた代金が相手から支払われず踏み倒されてしまうことです。

上述したように売掛金は法的拘束が弱いため、踏み倒される可能性もあります。貸し倒れにならないような管理が必要です。

売掛金で損をしないためには、会社ごとに評価付けを行い、取引限度額をあらかじめ設定しておきましょう。

掛け取引が起こったときは「いつまでに入金が可能か?」まで細かく確認してください。

面倒なことかもしれませんが、貸し倒れになって損をするほうが経営に痛手です。

買掛金とはまだ支払っていない代金のこと

買掛金とは、「通常の取引においてモノやサービスを提供してもらった相手にまだ支払っていない代金のこと」を指します。

売掛金は売り手側が用いますが、買掛金は購入側が用いる言葉です。

買掛金の特徴は対象品目が限られていること

買掛金の特徴は「通常の取引において」の部分に集約されています。

「通常の取引」は明確に区分されており、以下のとおりです。

買掛金の対象品目 事業に用いる商品、原材料の購入、外注加工の依頼費
買掛金の対象外品目 固定資産(建物・土地・機械・車両)
有価証券、光熱費、消耗品

つまり買掛金には対象品目が定められており、それ以外はほかの勘定項目未払金や未払費用に該当します。

ちなみに未払金と未払費用にも対象があり、以下のように分かれているので帳簿をつける際は注意しましょう。

未払金の対象品目 固定資産代、ガス料金、交際費、広告料、電気代
未払費用の対象品目 各種保険料(社会保険を含む)、家賃

買掛金のメリットはリスクの軽減と管理のしやすさ

買掛金のメリットとして挙げられるのは以下の3つです。

取引時にまとまった現金を持ち歩く必要がない

企業間で行われる取引は大金が動くと予想されます。

そのためわざわざ現金を用意し、営業先へ持っていくのは安全性や利便性から見てリスクが高いでしょう。

その点、買掛金として処理をすれば、まとまった現金を用意する必要はなく口座移動で済みます。

また買掛金を利用すれば比較的大きな取引もしやすくなるのです。

月末支払いが一般的のため管理がしやすい

自社管理の面から見ても買掛金にはよい点があります。

一般的に掛け取引は月末に支払いや受け取りを行うため、管理がしやすいのです。

都度払いで帳簿をつける必要がなくなるのも経理の業務負担軽減につながります。

継続的に支払うことで企業間の信頼が深まる傾向にある

継続的に支払うことで相手の企業から「きちんと期限どおりに支払う会社」と見てもらえるという効果も期待できます。

支払い義務が生じているため当たり前のように見えますが、企業間のつながりとは、こうした当たり前の積み重ねが重要です。

買掛金のデメリットは取引先が多いときの煩雑さと信用問題

買掛金のデメリットとしては、買掛の取引先が多いと管理が大変だという点が挙げられます。

買掛金は「一時的な負債」と同じ扱いです。

そのため買掛取引を行った先が多いと、管理が大変になってしまいます。

もし、複数の企業と取引をする場合は、月末のトラブルを防ぐためにも管理をしっかり行いましょう。

また、支払いが遅れてしまうと、企業間の信用問題に関わってしまいます。

買掛取引を行うなら、必ず期日までに支払うことが大切です。

つまり売掛金と買掛金の違いとは

売掛金と買掛金の違い

以上より、売掛金と買掛金には、通常取引において「受け取る権利になるのか」、「支払う義務になるのか」の違いがあります。

また両者は、仕訳上でも相反しています。

たとえばA社がB社に売掛金として500万円を計上した場合、B社の帳簿にはA社からの買掛金500万円が計上されるのです。

まとめ

売掛金と買掛金は言葉こそ似ているものの、意味はまったく異なります。

経理の担当になると帳簿に必ず見るものであるため、意味と特徴、ほかの勘定項目との違いまで押さえておくとよいでしょう。

いざ帳簿をつけることになった際にあたふたしないように、今のうちにしっかり理解しておきましょう。

お問合せについて

運営会社:CSアカウンティング株式会社
お問合せ:CSアカウンティングお問い合わせフォーム

売掛金とは顧客から支払われていない分の代金のこと

売掛金とは「モノやサービスを提供した相手から支払われていない代金のこと」を指します。

ただ、売掛金という言葉自体を個人的に使う人はめったにおらず、企業間の取引で用いられることが多いです。

取引先との間で生じた取引上の債権の総称を売掛債権と呼びます。

売掛金の特徴は後日支払いであること

売掛金の特徴は「商品やサービスの提供はその場、支払いは後日」という点です。

たとえば、ドラマやアニメの居酒屋のシーンで「ツケといてくれ」という言葉を耳にしますが、この「ツケ」は、お店にとって売掛金扱いです。

居酒屋からサービスを提供してはいるものの、支払いは後日になっているためです。

売掛金・未収金・売掛手形との違い

上述した売掛債権には、売掛金のほかに未収金や売掛手形も含まれます。

未収金とは「主軸となる営業活動ではない特別な取引で生じた債権」です。

主に、固定資産の売却や有価証券の売却などが当てはまります。

売掛金の主軸は営業取引であるため、主軸がどこにあるかによって帳簿の勘定項目が異なるのです。

売掛手形とは「法律上定められた営業取引における未回収代金」です。

売掛金とは法的拘束力の有無の点で異なります。

営業取引を行う相手方に不安がある場合は売掛手形を発行したほうがよいでしょう。

売掛金のメリットは帳簿付けが少なくなる点

売掛金で計上する最大のメリットは「都度払いの帳簿付けが少なくなる点」です。

一般的な買い物であれば都度払いでよいかもしれませんが、企業同士で行われる営業取引の金額は大きいため、その都度大金を持って会社に向かうのは取引先にも迷惑でしょう。

その点、売掛金であえば月1回まとめて支払うだけで済みます。

売掛金のデメリットは信憑性の低下や貸し倒れのリスク

売掛金は売掛手形と異なり、企業間の信頼で成り立つ約束です。

そのため支払いに関する拘束力は弱く、以下のようなデメリットがあります。

売掛金が多いと信憑性を失う要因になる

売掛金はまだ支払われていない代金であるため、まだ売上になっていません。

そのため売掛金が多すぎると、「売上が少ない」とみなされ融資を受ける際の審査が通りにくくなります。

貸し倒れの危険がある

貸し倒れとは、売掛金として計上していた代金が相手から支払われず踏み倒されてしまうことです。

上述したように売掛金は法的拘束が弱いため、踏み倒される可能性もあります。貸し倒れにならないような管理が必要です。

売掛金で損をしないためには、会社ごとに評価付けを行い、取引限度額をあらかじめ設定しておきましょう。

掛け取引が起こったときは「いつまでに入金が可能か?」まで細かく確認してください。

面倒なことかもしれませんが、貸し倒れになって損をするほうが経営に痛手です。

買掛金とはまだ支払っていない代金のこと

買掛金とは、「通常の取引においてモノやサービスを提供してもらった相手にまだ支払っていない代金のこと」を指します。

売掛金は売り手側が用いますが、買掛金は購入側が用いる言葉です。

買掛金の特徴は対象品目が限られていること

買掛金の特徴は「通常の取引において」の部分に集約されています。

「通常の取引」は明確に区分されており、以下のとおりです。

買掛金の対象品目 事業に用いる商品、原材料の購入、外注加工の依頼費
買掛金の対象外品目 固定資産(建物・土地・機械・車両)
有価証券、光熱費、消耗品

つまり買掛金には対象品目が定められており、それ以外はほかの勘定項目未払金や未払費用に該当します。

ちなみに未払金と未払費用にも対象があり、以下のように分かれているので帳簿をつける際は注意しましょう。

未払金の対象品目 固定資産代、ガス料金、交際費、広告料、電気代
未払費用の対象品目 各種保険料(社会保険を含む)、家賃

買掛金のメリットはリスクの軽減と管理のしやすさ

買掛金のメリットとして挙げられるのは以下の3つです。

取引時にまとまった現金を持ち歩く必要がない

企業間で行われる取引は大金が動くと予想されます。

そのためわざわざ現金を用意し、営業先へ持っていくのは安全性や利便性から見てリスクが高いでしょう。

その点、買掛金として処理をすれば、まとまった現金を用意する必要はなく口座移動で済みます。

また買掛金を利用すれば比較的大きな取引もしやすくなるのです。

月末支払いが一般的のため管理がしやすい

自社管理の面から見ても買掛金にはよい点があります。

一般的に掛け取引は月末に支払いや受け取りを行うため、管理がしやすいのです。

都度払いで帳簿をつける必要がなくなるのも経理の業務負担軽減につながります。

継続的に支払うことで企業間の信頼が深まる傾向にある

継続的に支払うことで相手の企業から「きちんと期限どおりに支払う会社」と見てもらえるという効果も期待できます。

支払い義務が生じているため当たり前のように見えますが、企業間のつながりとは、こうした当たり前の積み重ねが重要です。

買掛金のデメリットは取引先が多いときの煩雑さと信用問題

買掛金のデメリットとしては、買掛の取引先が多いと管理が大変だという点が挙げられます。

買掛金は「一時的な負債」と同じ扱いです。

そのため買掛取引を行った先が多いと、管理が大変になってしまいます。

もし、複数の企業と取引をする場合は、月末のトラブルを防ぐためにも管理をしっかり行いましょう。

また、支払いが遅れてしまうと、企業間の信用問題に関わってしまいます。

買掛取引を行うなら、必ず期日までに支払うことが大切です。

つまり売掛金と買掛金の違いとは

売掛金と買掛金の違い

以上より、売掛金と買掛金には、通常取引において「受け取る権利になるのか」、「支払う義務になるのか」の違いがあります。

また両者は、仕訳上でも相反しています。

たとえばA社がB社に売掛金として500万円を計上した場合、B社の帳簿にはA社からの買掛金500万円が計上されるのです。

まとめ

売掛金と買掛金は言葉こそ似ているものの、意味はまったく異なります。

経理の担当になると帳簿に必ず見るものであるため、意味と特徴、ほかの勘定項目との違いまで押さえておくとよいでしょう。

いざ帳簿をつけることになった際にあたふたしないように、今のうちにしっかり理解しておきましょう。

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お問合せ:CSアカウンティングお問い合わせフォーム