もくじ

INDEX

もくじ

CLOSE

簿記って何を勉強するの? 簿記の知識を活かせる職種5つ

  • 経理全般

2020年02月19日

「簿記検定」は知名度が高く、社会人に人気の資格の一つです。人気の理由は、就職・転職・起業をめざす人にとって有用な知識を学ぶ事から実用的な資格と見なされているためですが、具体的にはどのような内容を学ぶのでしょうか?

本記事では、簿記と簿記の知識を活かせる職種についてご紹介して行きます。簿記の学習や簿記検定に興味をお持ちの方は是非、こちらの記事をご一読ください。

もくじ

INDEX

簿記とは?

日本商工会議所によると、簿記とは「企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能」と定義されています。

簿記では企業の取引を一定のルールに従って会計帳簿に記録してゆきますが、その記録を一つの表にまとめたものが貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)などの財務諸表です。B/SやP/Lは企業の成績表にあたります。財務諸表には、企業の経営状態は良いのか、営業活動で利益を残せているか、資金は潤沢にあるのか、支払能力があるのか等、企業の経営活動に関わる様々な情報やヒントが含まれています。上場企業は四半期毎に財務諸表を開示します。企業の財政状況をよみとき、社会情勢をキャッチアップしてゆくための一般常識・基礎知識として、経理担当者に限らず多くの社会人にとって、簿記は必要不可欠な要素といえるでしょう。

商簿記検定の学習範囲

毎年約60万人が受験する簿記検定をベースに、どのような内容を学習するのか具体的にみていきましょう。

簿記は商品を仕入販売する活動を記録する「商業簿記」と原料を仕入製造販売する活動を記録する「工業簿記」とに大別されます。

【日商簿記3級】

「商業簿記」の基本を学習します。

小規模な株式会社を前提とした日々の会計処理、減価償却や費用の見越し・繰り延べといった基本的な決算整理の方法や、B/S・P/Lの作成方法を習得します。3級の学習をする事で基本的な仕訳入力の方法や財務諸表の見方が理解できる様になります。

【日商簿記2級】

中規模株式会社を前提とした「商業簿記」と「工業簿記」を学習します。

商業簿記では本支店会計、のれんの処理、決算整理についても商品の評価替えや引当金の設定などより広く深い内容が学習範囲に含まれてきます。

工業簿記では、原料の仕入れから製造・販売に関わる一連の手続きに関連する会計処理や製品の在庫管理方法、損益分岐分析などについて学びます。

企業規模にもよりますが、経理の中途採用では「簿記2級」を取得している事が必須要件や歓迎要件となっている事も少なくない様ですので、経理部門への転職や異動を希望されている方は簿記2級を取得しておく事が望ましいでしょう。

【日商簿記1級】

簿記1級では大規模株式会社を前提とした内容を学習していきます。2級3級で学習したテーマがさらに深堀りされる事に加え、商業簿記ではデリバティブ取引や連結決算、工業簿記では、戦略策定のための原価計算といったテーマが新たな学習範囲に加わります。

簿記1級の合格は税理士試験の受験資格の一つにもなっており、かなり専門的な内容を学習します。税理士や大企業の経理・財務部門への就職・転職を目指している方であれば、1級の範囲も満遍なく理解しておく必要がありますが、これらに該当しない方であれば簿記2級までの範囲をしっかりと理解したうえで、必要に応じて専門分野を学習してゆけば良いのでは無いでしょうか。

経理・財務部門の中では必須な簿記知識

就職や転職の際に、営業部門かバックオフィス部門かで方向性を絞り込んでゆく方も多いのではないでしょうか。バックオフィスとは顧客に直接接する機会が少ない企業活動を裏で支える部門の事で、経理・財務・人事・総務などが該当します。

言わずもがな、企業の経理・財務担当にとって簿記は業務を行う上で基本知識となります。経理部門であれば請求書や領収書を見て仕訳を入力する作業は日常業務です。財務部門にとっても、例えば、銀行に融資を依頼しに行く前に、自社の財政状態を、財務諸表等をもとに分析しておく事は非常に重要です。

投資にも役立つ簿記知識

NISAやiDeCoなど投資優遇制度の普及が進む中、投資に興味のお持ちの方も多いのではないでしょうか。財務諸表は企業の経営状態・資産状況を一覧表にしたものです。株価は企業業績だけでなく、政策や投資家の思惑など様々な要因によって変動するため、財務諸表だけで先の見通しが立てられる訳ではありませんが、自分が投資しようとしている会社は利益を出せているのか、倒産や上場廃止のリスクは無いのか、こうした情報を、損益計算書や貸借対照表から読み取る事はご自身の資産を守るうえで重要です。

簿記の知識を活かせる職種5つ

【経理部門】

仕訳入力は経理部門の日常業務の一つです。経理部門の新入社員が最初に任される仕事でも有りますので、簿記で学習する仕訳入力は経理担当者にとっては基本中の基本です。経験を積むと月次・年次決算に関わる様になりますが、これらも簿記知識を持っている事が前提となります。勤め先や転職先の企業規模が大きければ大きいほど、幅広く深い知識を求められる事になるでしょう。

【製造・生産管理部門】

品質の良い製品を作り安定供給していく事が、製造・生産管理部門にとって最優先事項ではありますが、工業簿記で学ぶ原価計算や製品在庫管理方法の知識を活かし、原価構成の分析を行い製造コストの改善を行ったり、現行の原料・製品管理方法の見直しを行ったりする事も、重要な役割の一つです。

【経営企画・財務部門】

経営企画や財務部門では設備投資、資金調達、資産運用について検討・決定してゆきます。新しい企画を立ち上げるにあたり、自社に潤沢な資金があるのか、銀行から融資を受けられるのか等、財務諸表を分析し自社の資金状況や資金調達力を正しく理解できなくてはなりません。

【営業部門】

商品を売るだけでなく、厳しい経済環境の中で、既存・新規の得意先に支払い能力があるか見極める力も必要です。販売したものの売掛金が回収できないという事態は避けたいものです。また、販売した商品・製品がどの程度利益を上げているのかといった部分を意識する事も営業担当にとっては大切なスキルでは無いでしょうか。

【店長職・個人事業主】

小規模ながらも従業員を抱える立場の人にとっては、従業員にきちんと給与を支払っていく義務が発生します。専門的な部分は税理士や会計会社に業務を委託・相談するとしても、自社の経営状況を分析できるよう、簿記・財務諸表の知識を身に付けておく事が望ましいでしょう。

まとめ

簿記の知識を身に付けると、経済やお金の流れ・コストに対する感度が高くなります。

そのため、経理部や財務関係の仕事に就きたいと考えている人だけでなく、多くの社会人にとって基礎知識として身に付けておきたい分野であるといえるでしょう。

この記事をきっかけにぜひ、簿記の勉強を始めてみてください。

お問合せについて

運営会社:CSアカウンティング株式会社
お問合せ:CSアカウンティングお問い合わせフォーム

簿記とは?

日本商工会議所によると、簿記とは「企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能」と定義されています。

簿記では企業の取引を一定のルールに従って会計帳簿に記録してゆきますが、その記録を一つの表にまとめたものが貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)などの財務諸表です。B/SやP/Lは企業の成績表にあたります。財務諸表には、企業の経営状態は良いのか、営業活動で利益を残せているか、資金は潤沢にあるのか、支払能力があるのか等、企業の経営活動に関わる様々な情報やヒントが含まれています。上場企業は四半期毎に財務諸表を開示します。企業の財政状況をよみとき、社会情勢をキャッチアップしてゆくための一般常識・基礎知識として、経理担当者に限らず多くの社会人にとって、簿記は必要不可欠な要素といえるでしょう。

商簿記検定の学習範囲

毎年約60万人が受験する簿記検定をベースに、どのような内容を学習するのか具体的にみていきましょう。

簿記は商品を仕入販売する活動を記録する「商業簿記」と原料を仕入製造販売する活動を記録する「工業簿記」とに大別されます。

【日商簿記3級】

「商業簿記」の基本を学習します。

小規模な株式会社を前提とした日々の会計処理、減価償却や費用の見越し・繰り延べといった基本的な決算整理の方法や、B/S・P/Lの作成方法を習得します。3級の学習をする事で基本的な仕訳入力の方法や財務諸表の見方が理解できる様になります。

【日商簿記2級】

中規模株式会社を前提とした「商業簿記」と「工業簿記」を学習します。

商業簿記では本支店会計、のれんの処理、決算整理についても商品の評価替えや引当金の設定などより広く深い内容が学習範囲に含まれてきます。

工業簿記では、原料の仕入れから製造・販売に関わる一連の手続きに関連する会計処理や製品の在庫管理方法、損益分岐分析などについて学びます。

企業規模にもよりますが、経理の中途採用では「簿記2級」を取得している事が必須要件や歓迎要件となっている事も少なくない様ですので、経理部門への転職や異動を希望されている方は簿記2級を取得しておく事が望ましいでしょう。

【日商簿記1級】

簿記1級では大規模株式会社を前提とした内容を学習していきます。2級3級で学習したテーマがさらに深堀りされる事に加え、商業簿記ではデリバティブ取引や連結決算、工業簿記では、戦略策定のための原価計算といったテーマが新たな学習範囲に加わります。

簿記1級の合格は税理士試験の受験資格の一つにもなっており、かなり専門的な内容を学習します。税理士や大企業の経理・財務部門への就職・転職を目指している方であれば、1級の範囲も満遍なく理解しておく必要がありますが、これらに該当しない方であれば簿記2級までの範囲をしっかりと理解したうえで、必要に応じて専門分野を学習してゆけば良いのでは無いでしょうか。

経理・財務部門の中では必須な簿記知識

就職や転職の際に、営業部門かバックオフィス部門かで方向性を絞り込んでゆく方も多いのではないでしょうか。バックオフィスとは顧客に直接接する機会が少ない企業活動を裏で支える部門の事で、経理・財務・人事・総務などが該当します。

言わずもがな、企業の経理・財務担当にとって簿記は業務を行う上で基本知識となります。経理部門であれば請求書や領収書を見て仕訳を入力する作業は日常業務です。財務部門にとっても、例えば、銀行に融資を依頼しに行く前に、自社の財政状態を、財務諸表等をもとに分析しておく事は非常に重要です。

投資にも役立つ簿記知識

NISAやiDeCoなど投資優遇制度の普及が進む中、投資に興味のお持ちの方も多いのではないでしょうか。財務諸表は企業の経営状態・資産状況を一覧表にしたものです。株価は企業業績だけでなく、政策や投資家の思惑など様々な要因によって変動するため、財務諸表だけで先の見通しが立てられる訳ではありませんが、自分が投資しようとしている会社は利益を出せているのか、倒産や上場廃止のリスクは無いのか、こうした情報を、損益計算書や貸借対照表から読み取る事はご自身の資産を守るうえで重要です。

簿記の知識を活かせる職種5つ

【経理部門】

仕訳入力は経理部門の日常業務の一つです。経理部門の新入社員が最初に任される仕事でも有りますので、簿記で学習する仕訳入力は経理担当者にとっては基本中の基本です。経験を積むと月次・年次決算に関わる様になりますが、これらも簿記知識を持っている事が前提となります。勤め先や転職先の企業規模が大きければ大きいほど、幅広く深い知識を求められる事になるでしょう。

【製造・生産管理部門】

品質の良い製品を作り安定供給していく事が、製造・生産管理部門にとって最優先事項ではありますが、工業簿記で学ぶ原価計算や製品在庫管理方法の知識を活かし、原価構成の分析を行い製造コストの改善を行ったり、現行の原料・製品管理方法の見直しを行ったりする事も、重要な役割の一つです。

【経営企画・財務部門】

経営企画や財務部門では設備投資、資金調達、資産運用について検討・決定してゆきます。新しい企画を立ち上げるにあたり、自社に潤沢な資金があるのか、銀行から融資を受けられるのか等、財務諸表を分析し自社の資金状況や資金調達力を正しく理解できなくてはなりません。

【営業部門】

商品を売るだけでなく、厳しい経済環境の中で、既存・新規の得意先に支払い能力があるか見極める力も必要です。販売したものの売掛金が回収できないという事態は避けたいものです。また、販売した商品・製品がどの程度利益を上げているのかといった部分を意識する事も営業担当にとっては大切なスキルでは無いでしょうか。

【店長職・個人事業主】

小規模ながらも従業員を抱える立場の人にとっては、従業員にきちんと給与を支払っていく義務が発生します。専門的な部分は税理士や会計会社に業務を委託・相談するとしても、自社の経営状況を分析できるよう、簿記・財務諸表の知識を身に付けておく事が望ましいでしょう。

まとめ

簿記の知識を身に付けると、経済やお金の流れ・コストに対する感度が高くなります。

そのため、経理部や財務関係の仕事に就きたいと考えている人だけでなく、多くの社会人にとって基礎知識として身に付けておきたい分野であるといえるでしょう。

この記事をきっかけにぜひ、簿記の勉強を始めてみてください。

お問合せについて

運営会社:CSアカウンティング株式会社
お問合せ:CSアカウンティングお問い合わせフォーム